【イライラ!本当の原因】は無自覚の悲しみ!

メンタルヘルス

怒りの正体は「悲しみ」だった
〜なぜ私たちはこんなにもイライラしてしまうのか〜

私たちは日常の中で、ささいなことでイライラしたり、
必要以上に怒りが込み上げてくることがあります。
家族のちょっとした一言、職場の理不尽な対応、マナーの悪い人を見かけただけで
感情が大きく揺さぶられることもあるでしょう。

しかし、その怒りの正体について、深く考えたことはありますか?

実は、多くの場合、怒りの裏側には「悲しみ」という感情が隠れています。
怒りは突然生まれるものではなく、心の奥に溜まった悲しみが形を変えて表に現れたものなのです。


■ なぜ私たちは悲しみを避けるのか

人は本能的に、悲しみを感じることを避けようとします。
悲しみを感じると、自分が弱くなったように感じてしまうからです。

特に多くの人が、幼い頃からこんな言葉を聞いて育ってきました。

「男は泣くな」
「いつまでも泣いてるんじゃない」
「みっともない」

こうした言葉は、知らず知らずのうちに
悲しみ弱さ」「悲しむこと良くないこと
という思い込みを心に刻み込んでいきます。
これは男性に限らず、女性も同じです。

その結果、私たちは無意識のうちに悲しみを感じないように生きる癖を身につけていきます。


■ 悲しみは怒りへと姿を変える

悲しみを感じることを避け続けると、心は別の出口を探します。
それが怒りです。

たとえばこんな場面です。

「あの人、本当にムカつく!」

この怒りの奥には、

「私の気持ちをわかってくれない」

という悲しみが隠れています。

夫にイライラしている妻の話をよく聞いていくと、実は
「私は家事も仕事も子育ても全部やっているのに、全然わかってくれない」

という理解されない悲しみが根底にあります。
怒りはその悲しみの仮面にすぎません。


■ 悲しみが溜まりやすい人の特徴

人間関係でイライラしやすい人の多くは、
子どもの頃に自分の気持ちに寄り添ってもらえなかった経験を持っています。

悲しいときに「つらかったね」と言ってもらえず、
泣きたいときに「泣くな」と言われてきた人は、
悲しみの処理の仕方がわからないまま大人になります。

すると心の中には、長年の悲しみが溜まった「悲しみのタンク」ができます。
このタンクがいっぱいになると、ちょっとした出来事で溢れ出し、
そのときに流れ出るのが怒りなのです。


■ なぜ些細なことでキレてしまうのか

コンビニや飲食店で激怒している人を見かけることがあります。
一見、短気で怖い人に見えますが、実はその裏側には、
理解されなかった人生の悲しみの蓄積があります。

「誰もわかってくれなかった」
「ずっと我慢してきた」
「頑張っても認めてもらえなかった」

その積み重ねが、怒りとなって噴き出しているのです。


■ 怒りを出しても根本解決しない理由

かつての心理療法では、怒りを発散させることが勧められていました。
クッションを殴る、物を投げる、怒鳴るなどです。

しかし現在では、これは対症療法にすぎず、
自律神経を乱し、神経系にも悪影響を与えることがわかっています。
表面の怒りを出しても、心の奥の悲しみは何も癒されません。


■ 解決策① 体を使って怒りを流す(対症療法)

まず日常的なイライラを処理するために、
ウォーキング運動を取り入れてみましょう。

少し早歩きで腕を振りながら歩き、
歩きながらあえてイライラした出来事を思い出します。
体を使って発散することで、怒りは自然と流れていきます。

これは応急処置ですが、心の安定にはとても効果的です。


■ 解決策② 悲しみに向き合う(根本解決)

根本的な解決は、悲しみに目を向けることです。

イライラしたとき、落ち着いた後に自分にこう問いかけてみてください。

「この怒りって、本当に怒りなのかな?」
「私は何が悲しかったのだろう?」

すると、自分でも驚くような答えが心から浮かび上がってきます。


■ まとめ

怒りの裏側には、必ず悲しみがあります。
まずは体を使って怒りを発散し、
そして静かに自分の心に問いかけてみてください。

「私は、何が悲しかったんだろう?」

その気づきこそが、
あなたの心を根本から癒す第一歩になります。